こんにちは皆さん、美術も好きな著者は5月18日福岡市美術館で開催中のミュシャ展に行ってきました。その感想と見どころを紹介したいと思います
初めに
ミュシャはなぜ日本で愛されているのでしょうか?
- ミュシャ展について
ミュシャはチェコ出身の画家で、アールヌーボーの代表的な作家の一人です。彼の作品は女性の美しさや神秘性を表現したものが多く、独特の装飾的なタッチが特徴です。
今回の展覧会では、ミュシャの代表作品や初期から晩年までの作品が約150点展示されています。
全作品写真撮影許可されています - 福岡市美術館での展覧会情報
会期 2023年4月8日~2023年6月4日(日曜日)まで
時間 9:30~17:30
休館日 月曜日
観覧料 一般1,700円 (1,500円) 高大学生1,000円(800円)小中学生600円(400円)
URL https://rkb.jp/event/mucha2023/ 詳しいことはこちらから
著者はこの展覧会を体験してなぜ愛されているのかわかりました。
皆さんもこの記事を読めば、ミュシャの魅力を感じることができると思います。
注 ブログ内使用写真はすべて著者(小林三郎)が撮影、福岡市美術館に問い合わせたところ個人ブログでの掲載 OKとのことでした。
ミュシャとは
- プロフィール
ミュシャは、1860年にチェコのイヴァンチッツェという町で生まれました。若い頃から絵画に興味を持ち、パリに留学して美術を学びました。
パリでは、当初雑誌や書籍の挿絵などを描いて生計を立てていましたが、1894年に女優サラ・ベルナールトのポスターを描いたことで一躍有名になりました。
その後も、サラ・ベルナールトや他の有名人のポスターや広告を多数手がけ、アール・ヌーボーの旗手として注目されました。
また、チェコの独立運動にも関わり、チェコの歴史や文化を題材にした大作も残しました。1939年にナチスに逮捕された後、病気が悪化し、同年7月14日に亡くなりました。 - 作風やテーマ
ミュシャの作品は、美しい女性や華やかな装飾が目を引きますが、それだけではありません。彼は自然や宇宙や神話などを題材にして、人間や自然との調和や理想的な世界を描こうとしました。
彼はまた、自分の故郷チェコの歴史や文化にも深い愛着を持ち、その伝統や精神を表現しようとしました。彼の作品は、芸術的な美しさだけでなく、思想的な深みも持っています
展覧会の雰囲気と体験
挿絵画家としての出発
展覧会会場に入って目につくのが下積み時代にミュシャが行った、しかし無名時代でも才能溢れているのが感じられる仕事の数々です。
日本で人気があるということは何年か前東京の新国立美術館が大混雑だったという噂はここ福岡まで美術好きには伝わっていました。なるほどミュシャの作品を実際にみたのは初めてでしたがなじみがあるようなおしゃれさを感じることができました。
雨の日の平日午後だったからかこの日は全く混雑していなくて快適に鑑賞できました。
パリでの成功 ポスターと装飾パネル YOASOBI Ayase氏のお気に入り
次のブロックはミュシャが一気に有名になった数々のポスターがあるエリアでした
特に有名なのが、女優サラ・ベルナールのために描いたポスターです。サラ・ベルナールは当時パリで最も人気のあった女優で、ミュシャは彼女と親交を深めました。
彼女のために描いたポスターは、彼女の魅力や役柄を見事に捉えています。
左側の作品は「ジスモンダ」のポスターで1985年にパリの街にはりだされたそうです。右側はこの展覧会のイメージソングになっているYOASOBI作曲家Ayaseさんが1推しのポスター「メデイア」です。現代の東京渋谷に貼ってあっても人目を引くような存在感がある作品でした。
当時ポスターを切り取って自宅に持ち帰ることがあったとかなかったとか。
生活の中のデザイン
次のブロックが商品パッケージなど広告の美術作品です
ビスケット缶のパッケージのデザインが上の写真です。こればなにか見たことあるような、実際もしかしたら見たことあるのかもしれません。そんな懐かしい匂いがした気がします。
このほかにもスプレーボトルのデザインや置き時計のデザインなどたくさんの今でいう商業デザイナーのはしりだったのでしょうか。
今見たらすべてが懐かしい感じのするものが多いのですがその当時は斬新だったのかどうなのか今生きている著者はわかりません。
プライベートな生活 ミュシャはフリーメーソンだった
ここで興味深かったのはミュシャがフリーメイソンの会員だったことで、メダルが飾られてました。
オーストリアハンガリー帝国のモラヴィアのイヴァンチッツェで生まれパリに出てアメリカに移って
オーストリアが解体したのちチョコになった故郷にかえって愛国運動をやったとは陰謀論が好きな人なら大好物の人生です。
日本版のウィキペディアにはフリーメーソンメンバーだったこともかいていませんでした。チョコのために無報酬でデザインした切手や紙幣が目を引きました
唯一無二のオリジナル作品
今回きているのはチェコ在住のチマル博士のコレクションですが数多くの1点しかないオリジナル作品
が見れました
上部左の素描がYOASOBIいくらさん1推しの素描イヴァンチッツェの思い出です。
故郷を思う感情が溢れているように感じて選んだのでしょうか。いくらさんのファンなのだがたまに意識高い系の匂いを感じるのは自分だけでしょうか。
花の水彩画と人物の油彩画は著者の中にあるミュシャのイメージにないものでした。以上が展覧会会場での体験でした。
ギフトショップ アフターレビュー
左の写真の上に二つ並んでいるのは缶入りのお菓子です。美術館2階で特別展のミュシャ展は行われており展示会場すぐ出たとこにあるギャラリーショップで買えるものです。
大きさは大体こぶしぐらいの大きさでした。ほかにも違う種類のミュシャのデザインを使ったお菓子とかお決まりのtシャツなどいろいろありましたが、なかに160万ぐらいの現品限りのリトグラフがあったようです。
声かけられるのがいやだったのでサッと通りすぎたので見間違いの可能性も10%ぐらいはあります。
左の写真下二つと右の写真が1階の別のギャラリーショップにあったガチャガチャででた缶バッチで大きさはほぼ一緒です。常設で売ってるものが大部分でしょう。
右側はミュシャの缶バッチですが、左の二つはなぜか連れが欲しがったピカソの缶バッチです。ガチャガチャは過去に福岡市美術館で特別展が行われたゴッホやピカソの物もミュシャのと並んでありました。
5 最後に
貧乏な挿絵画家の時代から、ポスターで当たって時の人となり、晩年は故郷のことを思いその活動にあけくれる。
そんな100年以上前のコスモポリタンである芸術家のミュシャの生涯を作品と共に追えるいい展覧会でした。
大作が来てごったがえしている力の入った展覧会だけでなく、こう言う展覧会も軽く美術を見に行くのに最適です。
この日はラッキーにも空いてて写真も問題なく撮れたし優雅に見ることができました。東京で開催されたミュシャの展ならたぶんこんなことはないと思います。
そこが福岡に住んでていいところです。その分絶対行きたいと思う展覧会も少ないですが。
福岡だけでなく皆さんの近郊にある美術館でもそんな小規模ながら見応えのある展覧会があると思うので、ぜひアンテナをはって見に行ってください。
福岡市美術館の詳しいことはhttps://www.fukuoka-art-museum.jp/
最後まで見てもらってありがとうございました。
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